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おしえて!専門家

2024/05/31 09:53

解決済み ノロウイルス対策

初めて参加させていただきます。
ノロウイルス対策を色々と素人ながら考えておるのですが
一番効果が高いものは次亜塩素酸ナトリウムだと思うのですが、それ以外で効果がある物、高い物はあるのでしょうか?

消毒用エタノールだと効果が薄いとありますが、例えば消石灰を水に溶いたもの(水酸化カルシウム水溶液?)などでも効果があるのでしょうか?

ベストアンサー

ふらいぱん
2024/06/02 08:14

ウイルスは、DNAもしくはRNAといった遺伝物質がたんぱく質の膜に囲まれたものです。膜の上にあるたんぱく質で細胞にくっついて中に入り込み、中で自分自身を作ってもらうことで増殖します(ウイルスには「自分自身で増殖する」能力がありません)。
なので。感染を防止するには、「たんぱく質をぶっこわす(くっつけなくするか、膜そのものを壊すか、遺伝物質は不安定なので裸になれば簡単に分解されてしまいます)」戦略がひとつ有効になります(ワクチンはまた別の戦略をとっています)。

たんぱく質をぶっこわすには、いわゆる「酸化力のあるもの」で分解する、ってのが一般的。あげていただいたものの中では唯一「次亜塩素酸ナトリウム」が該当します。他、濃硫酸、とか、クロム酸とか「強い酸化力を持った」ものがありますが、「取り扱うのがそもそも危険」なので、一般に流通するようなものではありません(手についたらそもそもただではすまない、笑)。まあせいぜい、次亜塩素酸ナトリウム水で薄めたもんくらいであれば「使ってもいいのでは」くらいな感じかと思います(お医者さんなんかで「なんか使えるものがいる」って事情もあるのかもしれません)。「塩素系」って書いてあるやつなんかはそんな成分を含んでいますので、特別な場合(感染者が触れた食器なんかを洗うとき、とか)は利用する価値があるかもしれません。

水酸化カルシウム水溶液にも酸化力はありませんので、そのような観点から効果は期待しにくいのかと。

一方、以前あったカイワレ事件でもそうであったように、手を介して経口で入る、ってのが多いと思います。厚労省のガイドラインでも「そもそも手に付けない」というのを強調しているようです。感染者の便など、「多く含まれている」ところはある程度特定されていますので、使い捨てのポリエチレン手袋などで「直接の接触を避ける」のが実践的ではと思います。


kuma
2024/06/03 12:39

ご返答ありがとうございます

酸化力が重要なのですね
ただ、アルカリ性であればいいというわけではないのですね

勉強になります。