co-LabBRAINS

交流広場

2024/03/24 14:47

AIイラストに関する法整備について、パブリックコメントに書かれた「才能の民主化」という言葉が、X(ツイッター)で大炎上しています。
(原文は、以下のpdfのP126)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/hoseido/r05_07/pdf/94021801_02.pdf

「既存の絵から学習した結果を何の努力もしていない人が活用するのだから、むしろ才能の共産化ではないか」と怒り心頭な人を多数見かけますが……
「○○の民主化」という言い回し、特に情報系やベンチャー系の人が良く使うもので、「これまで何らかの恵まれた背景を持つ人物しか参入できなかった分野について、そのハードルを下げること」を意味しています。
例えば、高頻度で打ち上げを行い、人工衛星の打ち上げコストを大幅に引き下げたSpaceX Falcon9(による打ち上げサービス)は、まさしく「宇宙開発の民主化」の例と言ってもいいでしょう。
自分は年に1回ぐらい聞く言葉なので、違和感はありつつ筆者の意図を理解できましたが、想像以上にこの言い回しを知らないイラストレーターさんが多いようで、愕然としています。
特定分野でしか使わない言い回しは、なんだか自分がいっぱしの専門家になったようで、使ってて楽しいものです。しかし、大勢に公開される文章で使うと、今回のように誤解を招くため、控えた方がいいんでしょうね。

1件のコメント (新着順)
横本@アズワン
2024/03/25 09:26

あの件に関しては、『〇〇の民主化』というワード自体が燃えているのではなく、
イラストを創作できる(ようになるまで努力や研鑽を積み重ねてきた)人たちに対して

「遺伝的才能を持った一部の特権階級の為の既得権益」
「遺伝的才能の特権階級の地位を守ろうとし才能の民主化を妨害する勢力」

なんて書いちゃった所が原因な気がしますね。。。

生まれつき絵がうまい人間なんていないのですから、
それぞれが努力してきた結果なはずで、
それを「遺伝的才能を持った特権階級」だなんて言ってしまうのは、
あまりにも敬意が無さすぎるよなとは、思ってました。

私はAIイラストを活用したいと思っている側ですが、
それでもあのコメントには同意できないな~~って思って眺めてました。

※一応断っておくけれども個人の意見です


雨堤俊次 バッジ画像
2024/03/25 20:15

著作権に対する認識がゆがんでいるのはその通りですし、AIに理想のコンテンツを出力させるにはかなりの修練がいりますから、あれが「民主化」しているのは才能ではなく表現である、というのはまっとうな指摘になると思います。
ただ、あのパブコメは中盤あたりで「生まれつき手が震えてまっすぐ線が引けない」と言っていて、筆者に何らかの障害があってイラストを練習できないことが推測されるんです。こんな生い立ちの人が、果たして絵画技能を「先天的な能力に関係なく会得できて然るもの」と受け取れるかは大いに疑問があります。