ポーカー戦略と量子論の共通点【ゲーム理論】
先月、日本最大のポーカー大会に出て424人中3位になりました!やったー!
さて、日頃ポーカーを勉強していると「ポーカーって量子論っぽいな」とよく思います。
ポーカーと量子論の共通点について、ここの皆さんなら興味を持ってくれるかなと思ったので纏めてみました。
最後にポーカーの醍醐味の部分にも触れますのでご覧いただけると嬉しいです。
【ポーカーと量子論の共通点】
(補足:ここでのポーカーは「NLテキサスホールデム」と呼ばれる、手札2枚・場に開かれる共通カード5枚を使って役をつくるゲームを指します。世界的には最もメジャーなポーカーです。)
1. ハンドレンジ
ポーカーには「ハンドレンジ」という概念があります。
賭けに参加している相手が、配られるすべてのハンド(2枚の手札)ではなく、ある程度の強さのハンドを選んで参加しているという前提で、"相手が持ちうるハンドの範囲"、つまりハンドレンジを想定してプレイしていきます。
このとき、相手の手札はショーダウン(手札を見せ合って勝敗を決めること)をするまで分かりません。つまり、ショーダウンするまでカードは複数の状態の重ね合わせとして存在しているといえ、観測(ショーダウン)によって初めて確定するのです。
このことは正に「粒子の状態は観測されるまで確定しない」とする量子論の根幹的な考え方と共通しています。
2. プレイ戦略
ポーカーのゲーム理論では、プレイヤーは相手のハンドレンジだけでなく、プレイに関しても確立分布的にとらえて最適な行動を選んでいきます。
例えば相手からとても大きなベットがあったとき、相手のハンドはとても強いハンドか、若しくはブラフ(はったり)が主に考えられます。
このとき、強いハンドとブラフがそれぞれどの程度ありそうかを状況を精査して判断していきます。相手のハンドを定性的に考えるのではなく、あくまでも「どちらもありうるが、それぞれどれほどの頻度であるか」と量子論における粒子の確率分布的にとらえ、最も期待値が高いと判断した行動を選びます。
3. 人間だもの
「最も期待値が高い行動」を選ぶ時、それまでに得られたあらゆる情報を考慮していきます。
これは、ゲーム内のアクション履歴や見えているカードだけではなく、相手のレベルやプレイスタイルといった個人的特徴や、一般的にありうる行動バイアスなども含まれます。人間は不完全で、ゲーム理論的に隙の無いプレイは遂行できないため、その"人間的ズレ"の分を最後に補正した上で意思決定していきます。
この部分がポーカーの醍醐味とも言える点で、これら人間的な変数の影響により、ベストプレイは180°変わってしまうこともあります。(100%コール ←→ 100%フォールド)
私自身、以前、海外で相手の大きなベットに直面したとき、自分はとても強い役を持っていたのでゲーム理論的には即コール&ショウダウンの状況でしたが、相手があまりにも強そうな雰囲気であったため、周りに謝るくらい長考した経験があります。結果、コールしてチップが全部なくなりました。泣
あれは降りられたかなぁ...。と今でも悔やみます。
最後ちょっと話がずれましたがポーカーと量子論のお話でした。
参考画像:あるポジションにいるプレイヤーの参加推奨レンジ(全体の17.6%)
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投稿を表示3位すごい!おめでとうございます!
実は最近ポーカーチェイスというアプリをはじめまして...
最高ランクの一個下(ダイヤ)まで来たとことで止まっています...
VPIPが4割超えるようなプレイスタイルの人にめっちゃ負けます...
嘘を嘘と見抜ける力...欲しい...
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