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自由研究

異分野交流のすすめ イベントレポート

若林です!

 

1月18日(木)に、福岡工業大学の赤木教授をお招きして、オンラインイベント「研究者と考えるSNSの活用法 ~異分野交流のすすめ~」を開催しました!

 

赤木先生はご自身の研究室のロゴマーク・ロゴグッズを作成したり、各種SNSを通じてお仕事の幅を拡げるなど、研究にSNSを上手に活用されています。

 

この記事では、そのイベントの様子を紹介し、研究とSNS、異分野交流の面白さについてレポートいたします!

 

おしながき

下記のトピックスについて、赤木先生からそれぞれのテーマごとに軽く導入があり、(5)を中心にディスカッションが進んでいく流れでした。

 

(1)   異分野交流の意義
(2)   SNSのチカラ
(3)   ボーダーレスなコミュニティの魅力
(4)   異分野交流と学際的アプローチ
(5)   ネットワーキングの実践的なコツ

 

(1)異分野交流の意義

技術革新は「新しい概念」がいきなり0から生まれるわけではなく、既存の概念・技術同士が掛け合わさって、時に既存概念を破壊するようなものとして生まれる

 

 

「好きな場所」「趣味」「子供の頃の夢」を複数人で出し合って、そこで出てきたワードを組み合わせて、関連性のない「研究者の待遇改善」に対するアイデアとして発想してみる、という「ランダムワード発想法」についてのご紹介もありました。

「糸」「セロリ」「境界線」。章と章の間に挟まれる、歌詞の引用がまた素晴らしかったです。

 

(2)SNSのチカラ

大きく「情報発信」と「情報収集」の二面で、SNSのチカラについて考えていきました。

 

「情報発信」について赤木先生がキーワードにしていた

「自分にとっての当たり前は、他の誰かにとっては当たり前ではないこともある。頑張ってネタ探しをしなくても、自分の当たり前を丁寧に発信していくことが重要」

という言葉が、参加者全員刺さりすぎていました笑

 

赤木先生も「akagi lab」のセルフブランディングを実践されています。たとえばロゴ入りのグッズを卒業生にプレゼントして、学生自身が誇りに思う、次の学生獲得につながる・・という循環を生み出しています

 

(3)ボーダーレスなコミュニティの魅力

異分野交流を通じて、どうやって破壊的社会イノベーションを生む「偶然の出会い」を作っていくのか?

 

あらゆる属性の枠を超えたボーダーレスなコミュニティが理想的であり、その1つのヒントはSNSにあります。

 

とはいえ、全く異なる属性の方たち同士がいきなりつながるのは難しい。参加者からは、「どうやって"一歩踏み出す"のか?」という質問も出ました。

 

これは例えば「福岡」という地域を軸に「異業種」がつながる、「海外留学」という経験を軸に「異分野研究」がつながる、等の赤木先生の経験から、もう1つ別の軸を持つと、まず共感でつながったうえで1歩「ずらす」ことができるのでは、という議論に発展していきました。

 

 

(4)異分野交流と学際的アプローチ

この章では、赤木先生が実際にライフワークとして取り組まれているUJA(海外日本人研究者ネットワーク)の活動を事例に、異分野の研究がつながる学際的アプローチについて紹介いただきました。

(5)ネットワーキングの実践的なコツ

赤木先生自身のノウハウシェアのほか、参加者からも様々な立場で「気を付けていること」「役に立ったこと」や「SNSによる使い分け」の共有がありました。

 

X(Twitter)はかなり広い範囲でフォローしていて、facebookは知り合いとのやり取り用、インスタもfbに準ずる・・というような使い方をされている人が多かったですね。

 

また、専門家がSNSで似非科学や、間違った情報の拡散を見たときにどう行動するか?

 

赤木先生は「なんだこんなことも知らないのか」と傍観する姿勢は、誤った情報の氾濫を生み危険だから、丁寧に、正しい情報を発信していくということも重要、と言ってくださいました。

 

正しい情報の丁寧な発信はカロリーもかかりますが、この姿勢はとても重要ですよね。

 

 

このような示唆に富むイベントになったのは、参加いただいたメンバーが多種多様だったことと、赤木先生の丁寧な導入があったからこそです!!

 

赤木先生、参加者の皆さま、ありがとうございました!

 

また、次回のイベントにもご期待くださいッ!!

 

 

 

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