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私の推し本

ふらいぱん
2024/06/02 09:23

生物ってなんだろう?

読み終わりました。翻訳を担当した竹内薫があとがきで絶賛してて。ちょっとまゆに唾つけて読み始めたのですが。なるほどその通り。「生物」ってものを特徴づける5つの切り口、それぞれが一つの章立てになっていて、「なんか頭の中がぐっちゃぐちゃになってわけわからん」ことになりがちな生物の世界、頭の中ですっきりと理解されるような工夫が凝らされています。

 

書いたのは「細胞分裂の研究でノーベル賞」もらった人ですが、本人の自伝みたいなエピソードがところどころ、土台のように登場していて、「読み物」的な面白さも加えられています。

 

何が、っていって。(私もそうなのですが)素人が広大な生物学を学ぶ時の見取り図、としてこれほど上手に作られているものはない、とすらいえるのでは。

あとちょっと「細胞小器官、とDNA複製のメカニズム解説」くらいを追加すれば、「そのまま文系の方(高校で理科のバックグラウンドに十分触れておられない方、を意味しています)の科学カリキュラムにできてしまうのでは?、と感じるくらい。

 

それほど多くの事前知識を要求する内容ではありません。「こわがらず」、より多くの方にふれていただきたいと思う一冊です。

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何が、っていって。(私もそうなのですが)素人が広大な生物学を学ぶ時の見取り図、としてこれほど上手に作られているものはない、とすらいえるのでは。

この一文でめっちゃ読みたくなりました・・!
少し時間に余裕ができたらチャレンジしたいと思いますッ