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私の推し本

寺本 悠子
2024/01/27 17:05

「三人寄れば文殊の知恵」は、どうも本当らしい。

 「群知能」「集合知」の概略的なお話がたくさん詰まっている、とても面白い本でした。

 

 文体は非常に読みやすく、外国の本らしい小粋なユーモアがちょこちょこ挟まってきます。

 

 そして「用語・知識の解説が丁寧」「生物の種を問わず『群知能』を普遍的なルールとして扱っている」「10年以上前に書かれたにも関わらずの先見性」などなど、素敵な要素が目白押しです。

 

 また、巻末に記載された参考文献がとても充実しているので、この本を起点に「群知能」や「集合知」の世界を覗いていけそうな気がします。

 

 よろしければ、ぜひぜひ。

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2 件の返信 (新着順)
葉月 弐斗一 バッジ画像
2024/01/29 17:58

集合知に関する本
こういう分野もあるんですね

表紙の馬(?)はどこを目指してるんでしょうかw


寺本 悠子
2024/01/29 19:46

コメントありがとうございます!
「群知能の創出(ロボットへの応用)」なども考えられているらしく、面白い分野だなーと思います!

そして、けっこう遠くにもいる感じに見えるので、きっと地平の彼方を目指して……

おぉ!確かに、入りやすそうなテーマですね!!

「10年以上前に書かれたにも関わらずの先見性」が気になります


寺本 悠子
2024/01/29 12:50

ありがとうございます!

本書七章で、人間のネットワーク(特に今のSNSまわりに該当するような)の話になっています。

本書が書かれていた時期(2010年ごろ)は、まだまだそんなにSNSは、皆が皆やっているものではなかった印象があります。この時点でネットワークについて、ここまで知見があったのか、ととても面白く読みました。

(ちなみに「ネットワークでベストセラーを生み出すためには?」のような話題もあったりします。Xのポストのバズに応用できるかも?)

また、これは先見性的な話とはずれてしまうのですが、同じく七章に「伝染病とネットワーク」の話題が出ていました。

大規模な感染を防ぐためには「ハブに近寄らない」「コミュニティー間を繋ぐ長距離のリンクになりそうな人(自分自身を含めて)を監視する」が必要、と書かれていました。

新型コロナの大流行を重ねて読むと、色々な思いが去来します……